大フンガイ
できることなら、一生ニコニコしてくらしてたい。
だけど、そういう訳にもいかない時がある。
普段ふにゃふにゃして生きている私だって、
大憤慨することだってあるのだ。

この前それは突然きた。
ある、ハンバーガーショップで、JPと、ハンバーガーを
楽しく食べていた。
JPはクラムチャウダーも食べたいと言って、
また注文しに行った。
席に戻ってきたJPは
「クラムチャウダーにしては値段が安かった」
と言うので、ふーん、なんでだろうねえ。
ま、いいかあ。
ということになり、クラムチャウダーを待った。

そして、
「お待たせしました」
来たのはなんと、フランクフルトだった。
やっぱり、間違えてたらしい。
「クラムチャウダー頼んだんですけど...」
と言うJP。
「レシートお持ちですか?」
と、店員の女の子。
「もらわなかったんですけど」
「ちょっとお待ちください」
と、しばらくして、店員の女の子は調べに行った。
「フランクフルトになってますけど」
ちょっとぶっきらぼう。
「これいらないんですけど」
と、JP。
「そうですか」
と、女の子はさらにぶっきらぼうに言い捨てて、
去っていった。
私達二人は、一瞬何が起こったのか
はっきり分からないまま、
しばらく彼女の次のリアクションを待ったが、
なんとも言ってこない。

私達はなんとなーく気分が悪くなって、
そのまま店を出た。
しかし、私はだんだんムカムカしてきた。
「気分悪いよー」
というJPに、
私も
「ちょっともいっぺん行って、返金してもらってこようよ!」
と言ったのだけれど、
JPは、
「いいよ、もうあそこには行かないから。
それに、168円だし」
と、いい人なのだった。
もう、本格的にムカムカしている私は
「お金の問題じゃないよ!ちょっと行ってなんか言ってくるか!」
本格的に攻撃モードに入っていた。

完全に3年前の「あの事件」がよみがえっていた。
こっちに引っ越してきて、
名刺をつくろうと、はんこやさんに、
名刺の注文をしたのだけれど、
試しで、できあがった名刺をみたら、
文字の感じがよくなかったので、
字を細くしてくださいと、注文した。
それをファクスと電話でやりとりしたのもマチガイのもとだったのかもしれないけど。
電話先ではんこやのおばさんは何を勘違いしたのか、
さらに太い文字にしていた。
なので、
「前にもっと細くと言ったはずですが」
と言うと、
「あなたが、太くといったんですよ!!」
と、いきなりケンカ腰なのだった。
太くなんて言ってないのに...と、まだ、穏やかだった私は
もう一度、
「文字をいちばん細くしてください」
と言った。
「細いのなんてありません」
の一点ばり。
細いのがある事を知っているから、言ってるのになあ。
と、思いつつ、
「細く、細く」
と、いい続けた。
おばさんは、
「この仕事長いけどこれ以上細いのなんてないですよ!!」

はあーっ??むかつくーーー!!
私ははんこやさんに就職したことないけど、
そういう関係の仕事してたことあったから、
細いのあるの知ってるんだからーー!もう!
と、怒鳴りそうになるのをこらえて
「じゃ、もういいです」
と言ったら、
「じゃ、写植代もらいますから」
と、全然かわいくない。
何で?何で?私悪くないのに何で払うワケ?
どーゆーことーー?!
自分の納得してない名刺の版下にお金払えっての?!
爆発寸前なのをようやくこらえて、
「じゃ、もう一回ちゃんと作ってください、お願いします」
私もなんでここで弱気になったのか、
今でも不思議だ。
「わかりました」
おばさんは勝ち誇ったように、言った。
アテにならないので、
店まで行って、違う人に直接注文した。

それから、版下ができたというので、
見に行った。ファクスと電話じゃ、
また、面倒臭い事になりそうと、思ったからだった。
それはようやく言った通りになっていた。
電話のおばさんがそこにいた。
それで、そのおばさんが更に何かを言って、
私は店頭でキレてしまった。
今までにないキレようだった。
多分、悪いのをまた私のせいにされたからかもしれない。
もう、その時何を言ったのかよく覚えていない。
声は上ずって震えていた。
おばさんはただ、あきれたような顔をしていた。
奥にいたはんこやのおじさんは
関わりたくなさそうな様子をしていた。

「印刷しますか」
おばさんは謝るどころか、トンチンカンな事を言い、
私を脱力させた。
「印刷しないでください」
私は版下の料金をそのおばさんに渡した。
何か屈辱的な感じだった。
おばさんは最後まで、自分が悪くないと思っているのか、
黙ったままフン!という態度なのだった。

しばらくはムカムカして、夜も眠れなかったが、
だんだん平静になっていった。
3年も前の話で、すっかり自分の中では風化したかと
、 思っていたが、
ハンバーガーショップの女の子が、はんこやのおばさんと
見事にダブり、クラクラするほど、
ムカムカしていた。
久々の大憤慨なのだった。

結局、ハンバーガー屋さんにはなんとか抑えたので、
怒鳴りに行かなかった。
けど、
その駅のその店にはもう行かないだろう。
入ったらクラクラして、ムカムカするだろうから。
おいしいから好きだったのに。

どうして、気分を悪くさせてくれるのだろう。
悪いと少しも思っていなくて、
それどころか、こっちのせいみたいにされちゃう。
しかも、こちらはお金を払って、
気分悪くしている。
どういうんだ!これは!!うー!!もうっ!!どうして?!
納得いかないよ!!