ヘッセ好き
確か『ライ麦畑でつかまえて』の中で、 ホールデンが、
いい本ていうのは、読み終わった後、
作者にすぐ友達みたいに電話したくなるような本とか
いっていたと思うけれど、そういう意味でいうと、
私は、ヘッセに電話したくなった。

『車輪の下』とか中学生の時に推薦図書か何かで、
読んだけれど、
その時はそうでもなかった。
確かにちょっとズンときたなあという位。

でも、雑誌の中で、『デミアン』の抜き書きを見て、
何かひかれるものがあったので、 読んでみたら、夢中になってしまった。
25歳位のときだったと思う。

その時の私が感じていたことが文章になっているようで、驚いた。
そして、畏れ多い事に、ヘッセと私がとても近いと思った。
電話できるものなら、電話したいくらいだった。

本の中に「引っぱる」とか、「引っぱられる」 とか出てきて、
それ以来私はそういう言葉を頻繁に意識するようになった。

例えば、どこかで好みの曲を聞いて、その曲名が知りたいと思う。
ずっと知りたいと思い続けていると、ひょんな事から曲名が 分かったりする。

そういう、何かを引っぱる力。

世の中って、そういう見えない何かの力が働く事がよくあると感じる。

ヘッセの『シッダールタ』も、
私の考えている事を証明してくれたようで、 うれしかった。
ホント、畏れ多いけど。

『デミアン』は、私のバイブルというか、
お守りみたいな本。

ヘッセと会って、お話ししたいなあ。