| 大発見 |
田舎から帰る飛行機の上で大発見をした。
飛行機に乗ってすぐに私は眠った。
30分位して起きたら、ちょうどお茶の時間。
いつもお茶の時間になると目が覚めるのは不思議。
コーヒー飲んでまた寝よ、と思い、
飲みながら、何気なく窓の外を見た。
ぼうっと黒い陸地らしきものが見えた。
陸地は見えないと思い込んでいたから、びっくりした。
けっこう低い所を飛んでたんだーと
じーっと見ていると、陸地の形は徐々にはっきりしてきて、
席の前に入っている冊子を取り出して、航路の地図を見てみると
どうやら四国、淡路島、本州の見える所を飛んでいるらしかった。
その海岸線はほんとに地図と同じで、
同じ、同じ、すごい!と感激した。
面白かったので、寝るのは止めにして、
窓にはりついて、ずーっと見ていた。
夕暮れ時で、空は上がブルー、陸地に近い所はオレンジ。
そのブルーとオレンジの間はキレイなグラデーション。
やっぱり自然のキレイさは一番の芸術かも。
だんだん陸地にあかりが灯り出す。
それを見ていたら、不思議な気持ちになった。
ここから見ていると、小さい灯の塊。
でも、その中に建物なんかが、たくさんあって、
たくさん人がいる。
いろんな事考えたり、笑ったり、泣いたり、怒ったり。
それぞれがいろいろに、一生懸命生きてるんだ、
と思ったら、
人間って、カワイイなーと
胸の辺りが暖かくなった。
私だって、その灯りの中で生きてる。
嘘みたいにきれいで大きい空や陸地を見てると
なんだか、お気に入りのワンピースに輪ジミをつけられていらいらしたり、
誰かにむかついてたりする事がばからしくなってくる。
そんな事は大きな自然からみればきっととるに足りない事。
ただ自分の中で、何か制限する柵をつけて、狭くして
イライラ、ムカムカしてるだけみたいに思えてくる。
そんな柵、なくてもいいんだ、と気付いた。
パタンと柵を倒せば、この自然とつながれるかも。
そんな気分になった。
大発見だった。
結局、東京に着くまで、ずーっと窓の外を見ていたものだから、
ちょっと乗り物酔いっぽくなってしまった。
飛行機に酔うなんて初めてで、ちょっと焦ったけど、
きれいな大きな自然にくらべたら乗り物酔いなんて...
とガマンした。
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