| 良寛のすり鉢 |
昔好きだった「りょうかんさま」という本の中で
忘れられないお話がある。
有名なあのお坊さんの良寛のお話なのだけれど、
小学生の時に読んで、新鮮な感動をおぼえたのだった。
すり鉢の話で、
「りょうかんさま」は、托鉢から帰るとすり鉢で
足を洗う。
そのすり鉢で、米をとぐ。
ねずみに食べ物をかじられないように、
食べ物の上にすり鉢をふせておく。
他にもいろいろな用途があったように思うのだけれど、
ちょっと忘れてしまった。
ある日「りょうかんさま」の家にどろぼうが
入って、とるものがないどろぼうに
そのすり鉢をあげたんだか、
どうしたんだか、これまた
大事なところを忘れてしまったが、
そんなような話だった。
足を洗ったすり鉢でお米をといで、いいものかどうか、
子供心に疑問な点もあったけれど、
ひとつの物で、いろいろな事に
使いまわしができるという事は新鮮だった。
そのすり鉢に匹敵するかどうか
分からないが、それに近いものを
私も持っている。
それは「折り畳みの木の小さいイス」。
5、6年前位に、1500円くらいで買ったものだが、
これが、すごい活躍している。
まず、椅子としてはもちろん、
お茶を飲むときのテーブルがわり。
踏み台。
ベッドの脇へ置く、サイドテーブル。
作品のせ。
もう、無くてはならない便利な物、ナンバー1
といってもいいかもしれない。
しかも折り畳めて、場所もとらない。
やったことないが、
ダンベル代わりにもなるかもしれない。
いろいろに使える、
大好きな物だ。
ここまで活躍してくれると、
もう、気分が良くてたまらない。
「りょうかんさまのすり鉢」みたいな
そういう物ばっかりで
シンプルに暮らせたら、
さぞ気分良いだろうなあ、と思う。
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