【 音 】 音にすれば6つ 漢字にしてもたった4文字 ただ、それだけなのにそのひとつひとつが僕の鼓動を鷲づかみにする いつもの会計部 いつもの午後 紅茶の香りとお茶請けにクッキー そして、伊藤君の声 「・・・・・それで、和希ったらまた仕事で帰りが遅くって・・・・・」 暖かな日差しと、時々カーテンを揺らす風 窓の外、遠くから微かに聞こえてくる運動部員のものらしき歓声 「・・・・・そうしたら成瀬さんが・・・・・」 所用により郁は出かけており学園島の外で 特にこれといった急ぎの書類も今は無く 「・・・・・それに王様がまた・・・・・」 伊藤君が今日一日の出来事を報告してくれていて 「・・・・・だから篠宮さんがいつも・・・・・」 とても幸せな時間であるはずなのに 「・・・・・今度、岩井さんが・・・・・」 なぜか僕の心は晴れやかではなくて 伊藤君はとても人気があり 彼の周りにはいつも誰かしらが居て だから彼の話の中に誰かの名前が出てきても不思議なことではないのに 頭の中では解っているものの、感情ではそれを処理することはできず 今まで世界の中心であった郁に対してでもこんな気持ちを持つことは無かったのに 「・・・・・って俺は思うんですけれど、七条さんはどう思いますか?」 不意に彼の声で名前を呼ばれて トクリ、と心のどこかが鳴る それがとても嬉しくて いつもの笑顔に伊藤君にしか見せない物を含ませて 彼の問いに答えるため思考を巡らせる 彼の声が僕の名前を呼ぶとウレシイ 彼の声が誰かの名前を呼ぶとクルシイ それが彼の声であるというだけでその響きが特別な意味を持つ そして彼は僕の名を6つの音で呼ぶ けれど いつか 4つの音で呼ばれるときを ++++お礼文+++ というわけで、紅月様にたくさんおねだりをして、頂いてしまいましたvv アップ遅れてすいません・・。 篠宮さんが予想以上に強敵でしてね・・・なんでもないです(苦笑) 七条さん、可愛くないですかーっ!? いつも余裕ぶってるくせに、啓太相手になると余裕見せたくて余裕なくしてる七条さん、 可愛くないですかーっ!? 啓太のお話には、本当に色んな人の名前が出てきそうですよね。 それに一々嫉妬してたら身がもちませんが・・・。 まぁ、それは啓太を好きになった宿命ですね。 まだまだ続くようでしたら、枠はたーくさんありますよvv(笑) 可愛い七条さんを有難うございました、紅月様。 |