拗音「ぎゃ、じゃ、びゃ」+各濁音: 解説と練習問題

拗音ぎゃ行

拗音ぎゃ行の手話

拗音じゃ行

拗音じゃ行の手話

拗音びゃ行

拗音びゃ行の手話

濁音が行

濁音が行の手話

濁音ざ行

濁音ざ行の手話

濁音だ行

濁音だ行の手話

濁音ば行

濁音ば行の手話








ここでは「ぎゃ、じゃ、びゃ、ぴゃ」の各行+各濁音を解説します。

 “ぎゃ、ぎゅ、ぎょ、じゃ、じゅ、じょ、びゃ、びゅ、びょ”の9つの音+”ぴゃ”、”ぴゅ”、”ぴょ”の合計、12個の音については、“授業”、“病院”、“冗談”、“産業”、“業務”、などのように非常によく使われる単語もあれば、意外に使われない単語も結構あります。いずれにせよ、これらはそれほど難しくありません。数はそれほど多くなく、具体例を挙げます。

(1)ぎゃ: 2本の指を裏返しにして使います(下の右例:逆に)この他、ギャグ、ギャング、ぎゃふん等があるが、”逆”という言葉と結びつく以外は、「ぎゃ」の音は非常に少ない。そこからカタカナをさらに除外すれば、殆ど「ぎゃ」のつく単語は日本語には恐らくないようである。 

父と母 gyakuni02








(2)ぎゅ: 3本の指を裏返しにして使います(下の右例:???)他の例としては、牛乳 、牛肉、ギューギューに、ぎゅっと、牛脂(ぎゅうし)、牛関係のものが殆どで、それ以外は限定されている。

?? gyakuni02








(3)ぎょ: 4本の指を裏返しにして使います(下の右例:ぎょうざ)使用頻度が多く、この他、行事、授業、産業、企業、業務、残業、仰々しく、・・・非常に多種多様にある:     

ぎょ gyouza







「ぎゃ、ぎゅ、ぎょ」は指を裏返しにするため、やや難しいのでもう一度GIFで見ておきましょう。コツとしては、残りの指を軽く輪をつくり、指を出すとやりやすいです。むしろ、逆に残りの指で輪を作らないと「ぎゃ、ぎゅ、ぎょ」は非常にやりにくいです」。

拗音ぎゃ行

拗音ぎゃ行の手話









(4)じゃ: 2本の指を裏返しにして使います(下の右例:じゃがいも)使用は頻度多く、ほかに忍者、隠者、強弱、弱点、弱小、邪魔、邪推、じゃんけん、邪険、ジャスミン、肉じゃが等がある。

じゃ jagaimo


(5)じゅ: 3本の指を裏返しにして使います(下の右例:授業)使用例は非常に多く、ほかに住居、住宅、住民、熟睡、塾、順序、順番、順調、享受等がある。

jugyou


(6)じょ: 4本の指を裏返しにして使います(下の右例:女子)これも使用頻度が非常に多く、女性、冗談、定石、城跡、上席、上司、助手、排除、除外等がある。

じょ joshi


「じゃ、じゅ、じょ」は指を裏返しにする上に出現頻度数が多いため、もう一度GIFで見ておきましょう。コツとしては、やはり残りの指を軽く輪をつくり、指を出すとやりやすいです。

拗音じゃ行

拗音じゃ行の手話








(7)びゃ: 2本の指を裏返しにして使います。  例としては、白夜(びゃくや)しかないようです。

じゅ


(8)びゅ: 3本の指を裏返しにして使います。  例としては、誤謬(ごびゅう)しかないようです。

じゅ


(6)びょ: 4本の指を裏返しにして使います(下の右例:病気、秒速)使用頻度は少なく、ほかには病院、病死、病状、病的、秒、描写、屏風、画鋲(がびょう)等があります。「病」と「秒」関連が圧倒的に多いです。

びょ byouki byousoku


おさらいとして、「びゃ、びゅ、びょ」のGIFをもう一度ここで見ることにします。

拗音びゃ行

拗音びゃ行の手話




  結局、手のひらを見せ、指を裏返しにして「きゃ(2本指)、きゅ(3本指)、きょ(4本指)」をすれば、「ぎゃ、ぎゅ、ぎょ」となります。濁音を伴う拗音については、単語の数は非常に少なく、ゼロという場合もあり、よく使われるものは相当限られてきます。 見た目よりは練習しやすいです。はっきりと手のひらを相手に見せ、気持ち少し長く(数秒程度)見せるようにします。
以上、濁音についてまとめると、「逆の”ぎゃ”、牛の”ぎゅ”、”ぎょ”で多数の例があり、”じゃ・じゅ・じょ”でさらに多くの例があり、病・秒の”びょ”」となり、練習となる文章の方針が見えてきます。一言で覚えたい方は、「病気の牛が秒速で逆歩きして、じゃじゅじょたくさん」。この言葉を覚えることで、練習のための文例があれこれ作りやすくなります。

ここから以下は、「発表」の単語およびカタカナ以外、めったに出てこない「ぴゃ、ぴゅ、ぴょ」についてです。


(8)ぴゃ: 2本の指を下向きに裏返しにして使います。単語としての使用例は、嘘八百(うそはっぴゃく)以外どうもないようです。

びょ byouki

”ぴゃ、ぴゅ、ぴょ” は、基本的に”びゃ、びゅ、びょ”と同じ指を使いますが、指全体が上向きではなく、下向きになるだけです。”ぴゃ、ぴゅ、ぴょ”の単語はだいたいまれにしかありませんので、めったに使うことはありませんが、下記のようになければないで困ることがあります。とくに外国語の名称、外国の地名では多いかもしれません。

”ぴゃ”の写真:   まれ  例: うそ八百(はっぴゃく)、その他の例はない?

”ぴゅ”の写真:   まれ  例:コンピュータ、ピューピュー、ピューリタン、ピュア・・・カタカナばかりで、事実上、日本語では例文がありませんが、外国語の表記の際に不可欠なことが多いです。

”ぴょ”の写真:   まれ  例:発表(はっぴょう)、信憑性(しんぴょうせい)、ぴょんぴょん。どうも「発表」・「信憑性」以外、めったに使われることがない文字です。